ヨーロッパの伝統技術で光を演出する、ステンドグラスの職人
| 教育期間 | 技術習得期間 | 資格 | 技術難易度 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 5〜6年 | なし | ★★★ |
仕事の内容
10世紀末、ステンドグラスはヨーロッパの教会や寺院で発祥した。
それ自体に光を透過させることでデザインや色合いを楽しむものは、数多くの芸術品のなかでもステンドグラスだけであろう。
近年では、宗教的な意味合いを脱却して、住宅のガラス、駅、学校など公共の建物にもアートとして施されるようになり、時を超えた輝きはいつの時代の人にも愛され続けている。
国内ではティファニーのランプシェードで一躍知られるようになったステンドグラスだが、日本に渡ってきたのは明治時代のことだ。
現在、国内にステンドグラス工房はいくつかあるものの、住宅や公共の建物などを手がける規模の大きな工房はほんの数軒しかない。
日本ではステンドグラス板は製造していないため、色鮮やかなステンドグラス板はすべて欧米から輸入している。
日本におけるステンドグラス職人の仕事は、デザインをおこし、ガラスを切り、鉛線にはめ込んでハンダづけをしていくといった加工がおもな作業になる。
仕事のやり方は各工房によって様々だが、デザインをする者、ガラスを切る者、組立ハンダづけする者と分業されていることが多い。
仕事の将来性
10世紀末から現在まで受け継がれてきたものなので、大きな発展こそないが廃れることはない。
ヨーロッパではいまだに宗教的な意味合いが強く、教会の修復作業などがおもな仕事になるため職人も少ないが、日本やアメリカでは現代アートとして確立している。
手に職をつける条件
年齢:若ければ若いほどいいが、ある程度年齢を重ねた人の方がステンドグラスの魅力に取りつかれることが多い。
適性:根気のある人。
教育期間:1ヶ月〜。
技術習得期間:2〜3年でひと通りの製作はできるようになる。
一人前になるには5、6年の修業が必要。
必要資格:特になし。
手に職をつける学習・実務コース
●民間の教室で基礎が学べる。美術大学では理論について学べる学校もある。技術を習得するには実際に工房に入って覚えるのが近道。
●昔ながらの規模の小さな工房では、外部の人間に門戸が開かれていない。ある程度大きな規模の工房では、若手職人の育成に力を入れている。
経験者よりほ、むしろまったくの素人の方が技術を習得しやすい。
教育投資の目安
工房で働きながら学ぶため学費は不要。
民間の教室で1万円〜。
独立の可能性とポイント
可能性あり。
独立しても作品が売れないことには生活ができないので、教室を開くなどして安定収入を得ながら制作活動を続ける人が多い。
顧客を獲得するための営業能力も必要。
転職の可能性と特徴
工房によって手法が大きく違うため、工房間での転職はほとんどない。
収入
就職の場合、さまざまだがおよそ15万〜50万円。
能力によって評価されるのでやりがいのある仕事ともいえる。
ステンドグラス1正あたりの値段はおよそ20万〜100万円以上。
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